
館内とオンラインのハイブリット開催でアリラン・ブックトークVol.4『囚人 黄晳暎Ⅰ・Ⅱ』を開催しました。ゲストには朝鮮語翻訳家で本書籍訳者の中野宣子さんをお招きしました。会場とオンライン合わせて44名が参加しました。(2024/1/13)
ゲストの中野宣子さんと司会の鄭栄桓さん

―講演の感想
・私は韓国文学に疎く、黄皙暎氏の著作などは読んだことがなかったのですが、彼の人生・小説に賭ける思いなどにとても関心を持ち、『囚人Ⅰ・Ⅱ』を読んでみたいと思いました。アメリカ兵がアジア人を軽蔑して呼んでいた「グック」(実はハングックからきている)には驚かされました。全体を通して、とても興味深く聴くことが出来ました。
書籍の翻訳で苦労したことなどを語る中野さん

・ファンソギョンと韓国現代史に興味があり講演を聞いた。囚人の概要を再確認できてよかった。ただ、あれだけの激動のなかで直接もがいた黄を訳者が受け止めるに当たって、わりと穏当なところまで薄めてから受け取っているのではという危惧がぬぐえない。 例えば、20年も経って時代が変わっているのに獄中の記述をこれほどの熱意で書かなければならない意味とか。 また、金日成に対して「彼の統治方法には決して同意できない」と書いている。p217韓国で出版する以上そう書くしかないという事情もあるが、ここにはやはり、「金日成の友人でありながら」決意を持って切断していると思う。中野氏にはそういう緊張がないのではないか。
会場の様子
