
館内とオンラインのハイブリット開催でアリラン・ブックトークVol.21 金泰生著『私の日本地図』、『旅人(ナグネ)伝説』を開催しました。ゲストには埼玉文学学校時代に交流があった、自主講座・埼玉文学学校事務局長の野川義秋さんと、明治学院大学教員の鄭栄桓さんをお招きしました。会場とオンライン合わせて70名が参加しました。(2025/10/11)
ゲストの野川義秋さん(写真右から2番目)と司会と発表もされた鄭栄桓さん

— 講演の感想
・二冊の本がテキストでそれも版元からぎりぎりの発刊だったので、読了して臨めるかと思いましたが、とても読みやすく惹き込まれました。私小説のようでと読み始めたら、とても普遍的で客観的でもあり、「地図」「旅人」とのタイトルの言葉がしっくり来ました。
野川さんが接した金泰生作家の一面は文学と向き合う真剣さがにじみ出ていた

鄭先生の言われた亡くなった人、無くなった場所を遺しておかないと二重の死、喪失になるという作家の想いを強く感じました。
『私の日本地図』の舞台を実際に訪ね、研究された鄭さんの話は非常に説得力があった

・これまで、金泰生という作家を知らずにいたのですが、今回『私の日本地図』を取り上げていただき、野川さんからは文学学校時代の金泰生さんがどのような講師であったのかを、詳細にお伺いすることができ、人物像が浮かび上がってきましたし、鄭栄桓さんは『私の日本地図』の足跡を辿られたという研究の熱心さにただただ驚きました。一人の朝鮮人があの時代にどのような想いを持って、日本の地で生きたのか――。文学から感じ取りたいなと思いました。
