
館内とオンラインのハイブリッド開催でアリラン・ブックトークVol.24『歴史的トラウマと日常を結ぶ心理臨床:在日コリアンに対する実態調査と臨床実践』を開催しました。ゲストには在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンター(zac)の朴希沙さんをお招きしました。会場とオンライン合わせて121名が参加しました。(2026/5/17)
ゲストの朴希沙さん(写真右)と司会の鄭栄桓さん

— 講演の感想
・在日朝鮮人団体で専従活動家として活動しています。幅広い年代の在日朝鮮人に会いますが年代に関わらず植民地支配されてきた歴史の内面化、差別体験の内面化だなと思う言動に接する機会が多いです。
活動家である自分が“歴史的トラウマと日常を結ぶ”という感覚を持つことが非常に大事だという問題意識の下、イベントに申し込みました。
同胞と接して傾向として感じるのは行政や警察機関に対する潜在的な怒りがあること。差別された時に、昔の差別体験と結び付けて怒りが倍増すること…あげるときりがないですが歴史的トラウマが常に隣り合わせであり、今もそれは続いていると感じます。
書籍の概要を丁寧に語る朴さん
(続き)2世の同胞がそういう思いを3世である子どもに話をすると「オモニは考えすぎだよ」などと流されてしまい消化できずにいる話を耳にします。これは2世→3世だから感じるのではなくおそらく3世→4世だとしても理解できずに身内間でも“被害者ぶっている”などと流されてきたのではないかと思います。まさに朴希沙さんのおっしゃる応答されてない痛みだなと思います。
そういう中で常に社会的存在でありながら日本社会から周縁化されてきた在日朝鮮人が【免責】という感覚を持つことは非常に重要だなと思いました。
そして活動家としてどう差別体験に寄り添うのか。共感共苦するのか…相手の話を傾聴することの大切さを再認識する講演でした。
ありがとうございました。
「歴史的トラウマ」をテーマに対談をする二人は見応えがあった

・引責と免責に関する話はとても勉強になりました。私は日本人として、生まれ育ち恥ずかしながら21歳になるまで日本と朝鮮との歴史や関係についてほとんど知りませんでした。これから勉強を続けていこうと思います
ホワイトボードを利用しながら免責と引責の構図について語る朴さん
